サンセット大通り
Sunset Boulevard
巨匠ビリー・ワイルダーがハリウッドの光と影を描いた大傑作
往年のスターや監督を実際に使い虚実が錯綜する深淵たる世界を表現
「失われた週末」（’45）「熱砂の秘密」（’43）でチームを組んだチャールズ・ブラケットの脚本とビリー・ワイルダー監督による、ハリウッドの内幕を衝いた話題作。脚本はブラケット、ワイルダー及びD・M・マーシュマン・ジュニアとの合作で、撮影は「別働隊」（’50）のジョン・サイツ、音楽は「レベッカ」（’40）のフランツ・ワックスマン。サイレントの大女優で50年度のゴールデン・グローブ女優賞を獲得したグロリア・スワンソンがカムバックして主役を演ずるほか、「テキサス決死隊」（’49）のウィリアム・ホールデン、「熱砂の秘密」のエリッヒ・フォン・シュトロハイムや監督のセシル・B・デミルらが自ら出演している。50年度のアカデミー脚本賞、劇・喜劇映画音楽賞、美術監督賞、美術装置賞を受賞した。（1950年・米国）
監督: ビリー・ワイルダー
1950年作品 上映時間110分 製作国アメリカ
◆第23回(1950年)アカデミー賞 三部門受賞 脚本賞/美術監督賞/作曲賞
◆第23回(1950年)アカデミー賞 11部門ノミネート
◆ゴールデン・グローブ賞4部門受賞 作品賞/主演女優賞/監督賞/作曲賞
ウィリアム・ホールデン（ジョセフ・ギリス）
グロリア・スワンソン（ノーマ・デズモンド）
エリッヒ・フォン・シュトロハイム（マックス）
ナンシー・オルソン（ベティ・シェイファー）
フレッド・クラーク（シェルドレイク）
ロイドガウ
ジャック・ウェップ（アーティ・グリーン）
セシル・B・デミル（自身）
監督ビリー・ワイルダー
脚本チャールズ・ブラケット/ビリー・ワイルダー
原作マレイ・バーネット/ジョアン・アリスン 『皆がリックの店にやってくる』
製作チャールズ・ブラケット
製作総指揮ジャック・L・ワーナー
制作会社ワーナー・ブラザース
サンセット大通りに面する豪邸のプールに、若い脚本家の死体が浮かんだ。死んだ彼はそのいきさつを語る…。失職ライターのジョーは、映画会社への脚本売り込みも意の如く進まず、貧窮のどん底にあった。ある日月賦の払込み不足から自動車会社の男に追いかけられたジ ョーは、サンセット大通りにある荒れ果てた邸宅に逃げ込む。そこにはサイレント映画の大女優ノーマ・デスモンドが、かつての監督であり、最初の夫だったマックス・フォン・マイアリンクを執事として、過去の夢に生きていた。ジョーが脚本家だと知ると、ノーマは主演を念願している「サロメ」のシナリオを書くように、とジョーを邸に泊めさせることにした。若いジョーにとって、この妄想狂の老女の相手は空虚な生活に違いなかったが、ずるずるとその位置にはまり、ノーマと抜きさしならない関係に落ち込んでゆくのだった…。
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