自転車泥棒
Ladri di biciclette
戦後イタリアの貧困をリアルに描いた悲しき物語
ドキュメンタリー的手法を用いた映画史に残る珠玉の一本
ルイジ・バルトリーニの原作を 「ゴ ールデン・ハンター」 (’65) のスーゾ・ チェッキ・ダミーコが脚本化したもので、監督のヴィットリオ・デ・シーカと脚本家のチェザーレ・ザヴァッティーニのコンビが 「靴みがき」 (’46) に続いて発表したイタリアン・ ネオレアリズムの代表作。 「靴みがき」 同様に素人俳優を起用したもの で、この作品によりデ・シーカとザヴァッティーニコンビの映画づくりは完成の域に達したといわれる。 撮影は 「白い国境線」 (’50)のカルロ・ モンテュオリ、音楽は 「旅情」 (’55) のアレッサンドロ・チコニーニが担当した。出演は「女の獄舎」 (’50)のランベルト・マジョラーニ、 「白い 国境線」のエンツォ・スタヨーラ、 「秘められた好奇心/テーブルの下の誘惑」(’74) のリアネーラ・カレルなど。 (1948年・伊)
監督: ヴィットリオ・デ・シーカ
1948年作品 上映時間85分 製作国イタリア
◆第22回(1949年)アカデミー賞 名誉賞受賞/脚本賞
◆第15回ニューヨーク映画批評家協会賞 外国語映画賞
◆第3回英国アカデミー賞 総合作品賞
◆第24回キネマ旬報ベスト・テン 第1位
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本 オレステ・ビアンコリ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/ヴィットリオ・デ・シーカ アドルフォ・フランチ/ゲラルド・ゲラルディ/ジェラルド・グエリエリ/チェーザレ・ザヴァッティーニ
原案 チェーザレ・ザヴァッティーニ(脚色、翻案)
原作 ルイジ・バルトリーニ
製作 ヴィットリオ・デ・シーカ/ジュゼッペ・アマト
音楽 アレッサンドロ・チコニーニ
撮影 カルロ・モンテュオリ
編集 エラルド・ラ・ローマ
製作会社 Produzioni De Sica
ランベルト・マジョラーニ(アントニオ・リッチ)
エンツォ・スタヨーラ(ブルーノ)
リアネーラ・カレル(マリア・リッチ)
ジーノ・サルタマ レンダ(バイオッコ)
ヴィットリオ・アントヌッチ(泥棒)
Giulio Chiari(The Beggar)
Elena Altieri (The charitable Lady)
Carlo Jachino(A Beggar)
戦後間もないイタリア。長い失業中のアントニオは映画ポスター貼りの職を得る。シーツを質に入れて作った金で仕事に必要な自転車を買い、6歳の息子ブルーノを乗せ町を回るが、ふとした際に自転車を盗まれてしまう。自転車がなくては職を失うアントニオは、警察に行くも相手にされず、仕方なく自力で探すことにするが、ようやく見つけた犯人グループの返り討ちに遭いそうになる。思い余ったアントニオは自ら自転車泥棒を働いてしまう…。
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