わが谷は緑なりき
How Green Was My Valley
ウェールズの炭鉱町を舞台にしたジョン・フォードの人間ドラマ
『市民ケーン』に打ち勝ち作品賞をはじめ5部門でアカデミー賞を受賞
「紳士協定」(’47)などのダリル・F・ザナック製作で、リチャード・レウエリンのベスト・セラー小説をもとに、「ボストン物語」(’47)のフィリップ・ダンが脚色。監督は「荒野の決闘」(’46)のジョン・フォードが、撮影は「呪われた城」(’46)のアーサー・ミラー、音楽は「嵐が丘」のアルフレッド・ニューマンが担当した。1941年度のアカデミー作品、監督、撮影、男優助演、美術、装置の各賞を受賞した。出演は「奥様武勇伝」(’48)のウォルター・ピジョン、「西部の王者」(’44)のモーリン・オハラ。その他「嵐が丘」のドナルド・クリスプ、「幽霊と未亡人」(’47)のアンナ・リー、「激闘」(’42)のロディ・マクドウォール、「旧友」(’43)のジョン・ローダー、「果てなき航路」(’40)のバリー・フィッツジェラルド、「凸凹探偵の巻」(’42)のパトリック・ノウルズなど。(1941年・米国)
監督: ジョン・フォード
1941年作品 上映時間118分 製作国アメリカ
◆第14回(1941年)アカデミー賞 5部門受賞 作品賞/監督賞/助演男優賞/美術賞 (白黒部門)/撮影賞 (白黒部門)
◆ニューヨーク映画批評家協会賞 監督賞受賞
監督 ジョン・フォード
脚本 フィリップ・ダン
原作 リチャード・レウェリン 『How Green Was My Valley』
製作 ダリル・F・ザナック
製作総指揮 ジェームズ・B・クラーク
ナレーター アーヴィング・パイケル
音楽 アルフレッド・ニューマン
撮影 アーサー・C・ミラー
編集 ジェームズ・B・クラーク
製作会社 20世紀フォックス
ウォルター・ピジョン(グリュフィド牧師)
モーリーン・オハラ(アンハード)
ドナルド・クリスプ(ギリアム・モーガン)
アンナ・リー(ブロン)
ロディ・マクドウォール(ヒュー)
ジョン・ローダー(イアント)
サラ・オールグッド(ベス・モーガン)
バリー・フィッツジェラルド(チファーサ)
パトリック・ノウルズ(イヴォール)
19世紀、ギリム・モーガンを家長とする一家はウェールズの炭鉱町で坑夫として働いていた。だが平和な鉱山町も、経営者が労賃値下げを断行してから波乱が生ずる。ギリムの息子たちは組合を組織して戦おうとしたが、家長ギリムは反対し、息子たちは10歳の末っ子のヒューと姉のアンハードを残して家を去ってしまう。鉱夫たちはストライキにはいった。鉱山の管理人はギリムに、鉱夫のストライキを中止するような説得方を鉱山の事務所で依頼するが、それを断って出てきたギリムを見た鉱夫たちが、ギリムが管理側についていると疑ってします。ギリム夫人は森の中で行われた鉱夫の秘密会議にゆき、夫を傷つけないように頼んだが、その帰り道、凍った河ににおちてしまう。ヒューに救われ命は取り留めたが、逆にヒューは足にひどい凍傷をうけてしまう。治療中ヒューは町の新任牧師グラフィードの影響を受け文学の世界に目覚め再び元気を取り戻すが…。
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