麦秋
新しい時代に大家族が離散していく姿を描いた小津安二郎の傑作
1951年度キネマ旬報ベストテン第1位
1951年のブルーリボン賞において、原節子の主演女優賞、杉村春子の助演女優賞、そして小津安二郎が監督賞に輝いた作品である。「晩春」同様、原節子が結婚にあまり興味のない娘を演じている。日常的なユーモアを織り込んだり、家族内に子供が居るので、いつもより明るい映画に仕上がっている。「晩春」では親子を演じた笠智衆と原節子がこの作品では、兄弟になっているが、違和感がまったくないのは、笠智衆という俳優のもつ不思議な味のなせる業であろう。
監督: 小津安二郎
公開年月日:1951/10/03 収録時間:124分
◆1951年度(昭和26年)「キネマ旬報ベスト・テン」 第1位
◆第2回ブルーリボン賞(1951年) 監督賞受賞/主演女優賞受賞(原節子)/助演女優賞受賞(杉村春子)
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧 小津安二郎
製作 山本武
音楽 伊藤宣二
撮影 厚田雄春
編集 浜村義康
製作会社 松竹大船撮影所
原 節子(間宮紀子)
笠 智衆(間宮康一)
淡島 千景(田村アヤ)
三宅 邦子(間宮史子)
菅井 一郎(周吉)
東山 千栄子(間宮志げ)
東山 千栄子(間宮志げ)
杉村春子(矢部たみ)
結婚にあまり興味のない娘、彼女を取り巻く両親や兄夫婦等の早く結婚してほしいと気を揉む様子を淡々とした調子で描いている。日常的なユーモアを織り込んだり、家族内に子供が居るので、いつもより明るい映画に仕上がっている。
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