父ありき

父子の紐帯を描いた名作、笠智衆の小津作品初出演作
1942年度キネマ旬報ベストテン第2位

小津作品にとって欠くべからざる笠智衆の初の小津作品出演作で、笠智衆が主演を演じていている。多くを語らずとも、父と子の互いを思う愛情が伝わってくるのは、小津作品ならではの見所である。セリフやナレーションに頼らず映像中心に登場人物達の心情を描く映画ならではの良さを堪能できる作品である。

監督: 小津安二郎

公開年月日:1942/04/01 収録時間:87分

◆1942年度(昭和17年)「キネマ旬報ベスト・テン」 第2位

監督 小津安二郎
脚本 池田忠雄 柳井隆雄 小津安二郎
製作 磯野利七郎
音楽 彩木暁一
撮影 厚田雄治
編集 浜村義康
配給 映画配給社

笠 智衆(堀川周平)
佐野 周二(良平)
佐分 利信(黒川保太郎)

東京で学校の先生をしながら一人息子を男で一つで育てていた父親が、先生を辞め故郷に引っ込むが、再び小学生の子供を残したまま東京に出て、その後離れ離れの生活が続き、やがて、大学を卒業した息子と再会するという物語である。

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