土と兵隊
戦争前夜にもかかわらず戦争の悲惨さを冷厳に描出した映画史に残る名作
第7回ヴェネツィア国際映画祭で日本映画総合賞を受賞
火野葦平の小説「土と兵隊」を「五人の斥候兵」に続いて、田坂具隆が監督した戦争をテーマにした名作である。昭和十四年に日活多摩川映画として製作されたが、終戦と共に、GHQ(アメリカ占領軍)に没収され、後年返還された映画である。太平洋戦争前夜にも関わらず戦争の悲惨さを克明に描くことができた、歴史的な戦争映画の傑作。
監督: 田坂具隆
公開年月日:1939/10/15 収録時間:120分
◆1939年(昭和14年)度「キネマ旬報ベスト・テン」 第3位
監督 田坂具隆
脚本 笠原良三 陶山鉄
原作 火野葦平
音楽 中川栄三
撮影 伊佐山三郎 横田達之
編集 福田理三郎 辻井正則
製作会社 日活多摩川撮影所
小杉 勇(玉井伍長)
井染 四郎(坂上二等兵)
見明 凡太郎(工兵中尉)
輸送船により、敵地に上陸した日本軍の一部隊、玉井伍長以下十三名の玉井隊の過酷な戦いを通して、戦争の悲惨さを克明に描いており、危機が待ち構えていると知りながら、命令に従い前進する玉井隊。次々と敵の銃弾に命を落とす同胞を満足に弔うことも出来ずに、それでも前進する玉井隊。戦争を知らない世代にも見てもらいたい映画である。
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