人情紙風船

貧乏長屋の人情とその儚さを描いた映画史に残る不朽の名作
日中戦争で僅か28歳で戦死した天才・山中貞夫の遺作であり最高傑作

29歳の若さで戦死した天才映画監督・山中貞雄が監督した日本映画史に残る傑作として評価の高い作品。歌舞伎でお馴染みの河竹黙阿弥原作「髪結新三」の映画化で、出演者もほとんど前進座のメンバーだが、舞台劇とはまったく違う山中監督独自の世界を創り出している。江戸の下町風景の描写も見事で、物語の運びの巧さと共に、ただの時代劇ではなく、庶民の時の権力に対する反発と無力感が見事に描かれていて、当時の世相を浮かび上がらせる深みのある作品である。

監督: 山中貞雄

公開年月日:1937/08/25 収録時間:86分

◆1937年度(昭和12年)「キネマ旬報ベスト・テン」 第7位

監督 山中貞雄
脚本 三村伸太郎
原作 河竹黙阿弥
製作総指揮 武山政信
音楽 太田忠
撮影 三村明
編集 岩下広一
製作会社 P.C.L.映画製作所

中村 翫右衛門(髪結 新三)
河原崎 長十郎(海野又十郎)
中村 鶴蔵(金魚売 源公)

貧乏長屋で老浪人が首つり自殺したことを皮切りに、繰り広げられる長屋暮らしの人々を描いたドラマ。生活に窮する浪人と粋な遊び人の新三を中心に、長屋の住人たちの生活をリアルに描く。

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